「麹を使った食生活を始めたいけれど、まず何から始めればいいの…?」そう思う方は多いかと思います。
「麹」と聞くとなんとなくハードルが高く感じる方も多いですが、実は塩麹・醤油麹・甘酒(甘麹)の3つさえ作れるようになったら、日常での麹料理生活を実践する上でほぼ困ることはありません。
塩麹・醤油麹・甘酒の3つは “麹の基本形” のような存在です。
この基本形さえしっかり押さえて使いこなせば、味付け・甘み調整・下処理など のほとんどをカバーですることができます。

この記事では、初心者の方でも失敗しにくい作り方・保存のコツ・使い方の例までまとめて解説します。
忙しいママが「これなら続けられそう」と思えるよう、家事の流れとの相性も含めてご紹介します。
材料について|米麹は「生麹」でも「乾燥麹」でもOK
まず大前提として、核の材料となる麹には
- 生麹(フレッシュで発酵力が高い)
- 乾燥麹(使いやすく失敗しにくい)
と二種類あり、どちらでも作ることができます。
それぞれに特徴やメリットがありますが、初心者の方は保存しやすい「乾燥麹」でスタートするとストレスが少ないかと思います。

慣れてきたら、「麹」で風味やパワーの違いを楽しんでみるのもおすすめです!
ただし 麹は“清潔”が命。容器は熱湯消毒 or アルコールスプレーで必ず殺菌してください。
ちなみにMegおすすめの消毒液は【パストリーゼ】です!
塩麹の作り方
それでは3つの基本形である塩麹・醤油麹・甘酒の作り方をご紹介します。
麹の仕込み方としては自然発酵と低温加温発酵とありますが、ここではなるべく短時間で簡単に仕込める低温加温での作り方をご紹介します。低温加温の方法として、ここでは炊飯器や低温調理器を使用します。どちらでも作れるので、やりやすい方で試してみてください。

(醤油麹・塩麹)
材料
- 乾燥麹:200g
- 塩:70g(天然塩推奨)
- 水:400ml
作り方手順
- 消毒したジップロックを準備
- 麹と塩をよく混ぜ合わせ、そこへ水を注ぎ封をする
- 炊飯器(保温ボタン)or低温調理器(60℃)で加温3時間
- 消毒した容器に移し、冷蔵庫で保管する
仕上がりは、麹が柔らかくなり、甘い香りがふわっと立ち上がるのが目印。
保存方法
- 完成後は冷蔵保存で3ヶ月以内
- 冷凍保存も可能(3〜6ヶ月)
使い方の例
- 鶏むね肉を塩麹に30分〜半日漬ける → パサつかずしっとり
- 冷ややっこにそのままひとさじ
- キャベツの浅漬けにちょい足し
などなど、塩麹がもたらす「塩味+うまみ+やわらかさ」はどんな料理やつけ合わせにもマッチします!
醤油麹の作り方
材料
- 乾燥麹:200g
- 醤油:600ml
作り方手順
- 消毒したジップロックを準備
- 麹と醤油をよく混ぜ合わせ、封をする
- 炊飯器(保温ボタン)or低温調理器(60℃)で加温3時間
- 消毒した容器に移し、冷蔵庫で保管する
仕上がりは、塩麹と同様に麹が柔らかくなり、まろやかな醤油の香りがするのが目安です。
保存方法
- 完成後は冷蔵で 3ヶ月
使い方の例
- ゆで卵を漬ける → 神レベルの味玉
- 豚しゃぶサラダのドレッシングに
- 納豆にひとさじ → コク倍増
醤油麹は「醤油のアップグレード版」。
これを使うと普通の醤油に戻れなくなる人、多いです。
甘酒(=甘麹)の作り方
材料
- 乾燥麹:200g
- もち米(うるち米でも○):1合
- 水:炊飯器の2合の線まで注ぐ
作り方手順
甘酒は「温度が命」。ここだけ守れれば失敗しづらいです。
- もち米を洗い水を加えて炊く(炊飯器のおかゆモード)
- 炊けたら粗熱をとる(60℃以下になるまで)
- 乾燥麹を混ぜ、ジップロックに移す
- 炊飯器 or 低温調理器(ヨーグルトメーカーでも○)で 55〜60℃を8時間キープ
- 消毒した容器に移して冷蔵or冷凍保存
甘酒の温度管理に関して、温度が高すぎると酵素が死んで “甘くなりすぎる・酵素が活動を失い始めるという特徴があり、逆に温度が低すぎると糖化せずアルコール臭が出たり酸味が出たりするので注意が必要です。塩麹・醤油麹に比べ少しデリケートな扱いになりますが、慣れてくれば大丈夫なのでご安心ください!
保存方法
- 冷蔵:1週間
- 冷凍:1〜3ヶ月(製氷皿にしておくと便利)
使い方の例
- 砂糖の代わりに料理・お菓子へ
- 豆乳+甘酒で、腸にやさしいドリンク
- りんごなどの果物のすりおろしと混ぜて“自然のジャム”
甘酒の最大の魅力は「砂糖なしで自然な甘さ」を体現できることです。甘酒レシピで作ったおやつやデザートは、市販のものより子どもの血糖変動がゆるやかで、ママからとっても人気の高いスイーツです!
【比較表】何を最初に作ればいい?
| 種類 | 作りやすさ | できるまで | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 塩麹 | ◎ | 低温調理器で約3時間 | 下味/焼き物 |
| 醤油麹 | ○ | 低温調理器で約3時間 | 味付け/タレ |
| 甘酒(甘麹) | △ | 低温調理器で約8~9時間 | 甘み付け/おやつ |

あえて順番をおすすめするなら塩麹→醤油麹→甘酒です!
まず優先的に作っておいて大活躍間違いなしなのは塩麹です。手軽な調味料がわりや下味付けに使う頻度が多いからです。次に醤油麹で味付けやドレッシングなどにアレンジすると、食卓の幅が広がります!甘酒はタネの仕込みに少し気を使う上に時間も長めなので、塩麹や醤油麹の扱いに慣れてきたら使えるとスムーズです!
あくまで筆者の主観ですので、何を目的にするかで優先順位は変わります!気になることがあれば是非お問い合わせください!
「麹生活」を習慣化するコツ
麹生活を始める上で、まずは麹に触れて始めてみることです!基本的な作り方さえ間違わなければ、すぐに使えるタネが作れます。それを使った上で、味や食感、そしてそれらを食べた家族の反応で麹生活へのモチベーションが変わると思います!

この麹生活を続けて習慣化する上でのコツとしては…
・一気に全部は作らない
・まず塩麹だけ作る
・次に醤油麹
・慣れたら甘酒
こんな順番がおすすめです。

そして何より、“気負わないこと”。麹は続けた人ほど得をする食材です。
だからこそ、生活の中にフッと溶け込む方法で始めるのがおすすめです。
まとめ|麹は日常をラクにする調味料
塩麹・醤油麹・甘酒さえ作れたら
「かんたん・時短・ちゃんと美味しい・ヘルシー」の世界が一気に広がります。
忙しいママにとって毎日のごはんは、育児をする上で使命でもあり、愛情表現でもあります。
そこに麹がひとさじ加わるだけで、キッチンや食卓の景色が変わっていくんです!
それをぜひ体感してほしいです!
これからも『麹 Life Kitchen』では、麹を通じてすぐに使える情報や料理教室でもよくある質問を交えながら、分かりやすく発信していきます。
「麹ってこんなに日常的に使えるんだ!」 そんな風に身近に感じてもらえるきっかけになれば嬉しいです。次回もお楽しみに!





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